季節にちなんだ日本伝統の行事や習慣をご紹介しております。
お子様とご一緒に日本の四季折々の行事を楽しんでみませんか? きっと季節を身体いっぱいに感じるお子様の表情が見えるかもしれません。
これからの日本を担う子供たちが生まれ集う当院は、日本の伝統的な行事を患者様とそのご家族様にお伝えすることを使命ととらえ、お正月、節分、桃の節句、端午の節句、秋祭り、お月見、などを、入院中のお食事や、室内装飾、院内コンサート、イベントなど通じ皆様にお伝えする事を続けています。

季節の行事

1月 / 睦月(むつき)
お正月に家族や親戚が集まり、睦み合うことから「睦び月」から睦月になったと言われています。
  • 【 お正月 】【 鏡開き 】

    「正月」は、1月1日を中心に行う「大正月」と、1月15日を中心に行う「小正月」があります。とくに大正月は、1年の中でも盆とともにとても重要な儀式の多い年中行事とされてきました。正月の「正」の字は、「あらたまる」「はじめ」を意味します。 つまり正月とは、「年が改まった、はじめの月」ということになります。
    松の内が過ぎてから鏡餅をお雑煮やお汁粉などにして無病息災を願って食べる風習が鏡開きです。

  • 1月歳時記
その他の行事
  • 元旦
  • 初詣
  • 年賀状
  • 七草がゆ(人日の節句):七草:せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すすな、すずしろ
  • 成人の日
  • 成人式
  • 小正月(あずきがゆ)
  • 小寒(寒さが極まるやや手前のころ。寒の入を迎え、立春になる寒の明けまでの1ヶ月)
  • 大寒(1年でもっとも寒さが厳しくなるころ)
  • 十日戎
2月 / 如月(きさらぎ)
「寒さが厳しく重ね着をする季節」という意味があったと言われています。
  • 【 節分 】(2月3日)

    新春にむけ、悪い事をひきおこす邪気や寒気を払うためでその象徴が鬼です。 豆には霊力が宿るとされ豆を魔物の目に投げつけると魔を滅ぼすと考え、豆まきをするようになりました。 節分の夜窓を開けて「鬼は外!」と外へ向かって撒き、鬼がもどらないようにすぐに窓を閉め、「福は内!」と室内にまきます。一家の主が豆をまき、災いを追い払い撒き終ったら1年の無病息災を願い年の数+1だけ食べます。

  • 2月歳時記
その他の行事
  • 立春
  • 建国記念の日
  • バレンタイン
  • 針供養
  • 初午(はつうま)〜2月の第一午の日:稲荷神社の祭日〜
  • 雨水(降る雪が雨へと変わり、水が解け出す頃のこと)
3月 / 弥生(やよい)
「弥」はいよいよ、ますます、「生」は草木が生い茂るという意味があり、冬が終わり草木が芽吹き生い茂る季節のため弥生になったと言われています。
  • 【 桃の節句/ひな祭り】(3月3日)

    「桃の節句」は女の子の健やかな成長を祝う日で、ひしもち、ひなあられ、白酒などおそなえします。中国の3月最初の「巳(み)」の日の行事が日本に伝わり、日本で古くから行われていた「みそぎ」や「はらい」という身を清める儀式と合わさり、ひな祭りの原型ができたようです。

  • 3月歳時記
その他の行事
  • 啓蟄(冬ごもりしていた虫が陽気に誘われ土の中の虫が動き出すころのこと)
  • 春分(春分とは太陽が真東から昇り、真西に沈む日のこと。昼と夜の長さが同じになる春分の時期を二十四節気の大きな節目の一つとします。)
  • 春のお彼岸
  • ホワイトデー
4月 /卯月(うづき)
卯の花が咲く季節なので「卯の花の月」が略されて「卯月」になったと言われています。
  • 【 花祭り 】(4月8日)

    仏教を開いた釈迦の産まれた日を祝う行事で、「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「浴仏会(よくぶつえ)」などともよばれます。「花祭り」の日は、寺院の境内に華で飾った「花御堂(はなみどう)」をつくり、その中に釈迦誕生仏の像を安置します。お詣りに来た人は、その像の頭の上からひしゃくで甘茶を注ぎます。

  • 4月歳時記
その他の行事
  • 昭和の日
  • 清明(すべてのものが清らかで生き生きとするころのこと。若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う生命の輝く季節の到来)
  • 穀雨(たくさんの穀物を潤す春の雨が降るころのこと。この季節の終わりには夏の始まりを告げる八十八夜が訪れます)
5月 / 皐月(さつき)
苗を植え始める月を意味する「早苗月」と呼ばれていたのが略され皐月となったと言われています。
  • 【 端午の節句 / こどもの日 】(5月5日)

    昔、「端午」 は毎月ありました。「端午」とは「月の始めに来る午の日」という意味だったのです。でも、いつしか5月5日を「端午の節句」というようになりました。また、この日は男の子の節句といわれていますが、はじめからではありません。男の子の節句になっていくのは、鎌倉時代の武士が魔よけに使っていた「ショウブ」と「尚武(しょうぶ)」【武を重んじるの意味】」をかけて言うよう になってからです。

  • 5月歳時記
その他の行事
  • 憲法記念日
  • みどりの日
  • 母の日
  • 立夏
  • 小満(いのちが次第に満ち満ちていく頃のこと)
6月 /
水無月(みなづき)
梅雨明けの時期で、田んぼに多く水があるので「水の月」となったと言われています。
無=無いのではなく「の」という意味。
  • 【 時の記念日 】 (6月10日) 【 芒種 】

    1920年(大正9年)に時間の大切さを再確認することを目的として、「漏刻(ろうこく)」とよばれる日本初の時計が設置されたこの日を、「時の記念日」と定めました。以後「時の記念日」は、国民のではありませんが、多くの人々によく知られる記念日になりました。

    水無月の無にあたる連帯助詞なので水の月ということになります。 芒(のぎ)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種と言われています。
    ※芒(のぎ) は米や麦などイネ科の植物で、花の外側についている針のような突起のことです。

  • 6月歳時記
その他の行事
  • 夏至
  • 父の日
  • 衣替え
  • 入梅
  • 虫歯予防デー
7月 / 文月(ふみづき)
七夕に短冊に歌や字を書いて書道の上達を願ったことから「文月」という説、稲穂がふくらむので「穂含月」が転じたという説もあります。
  • 【 七夕 】(7月7日)

    天の神様は、機織の上手な娘の「織り姫」がいつも1人だったので、働き者で牛飼いの「彦星」と結婚させました。しかし、その後二人は遊んでばかりいるので、天の神様は怒って「天の川」の両側に二人を引き離しました。でも、悲しみにくれる二人を見て可哀想になり、1年に1度、7月7日の夜だけは会うことを許しました。以来、この日になると、天の川にカササギ鳥が羽の橋をかけて二人が会えるようになったといわれています。
    星祭りと呼ばれる節句の1つで、願い事を書いた短冊を結んだ笹竹を縁下に飾り、星を眺めたり、そうめんを頂きます。

  • 7月歳時記
その他の行事
  • 海の日
  • 小暑(7月7日頃からの15日間、梅雨が明けて本格的に夏になるころのこと)
  • 大暑(7月23日頃から立秋までの15日間、最も暑い真夏のころのこと)
8月 / 葉月(はづき)
旧暦の8月は現在の9月頃で季節は秋です。秋で「葉が落ちる月」が「葉落ち月」になり「葉月」になったと言われています。
  • 【 盆 】(8月13日〜16日)

    「盆」は、先祖の霊をお迎えしてなぐさめる行事で、正月と同じくらいに重要な行事です。
    正式名を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。目連という釈迦の弟子が、自分の母親が死んで、あの世でとても苦しんでいることを知り、釈迦の言うとおりの行いをして救った、ということから始まった行事と言われています。日本では、「先祖の霊があの世から戻り、家族と楽しく過ごし、また帰っていく」という考えに基づいた盆行事ができました。

  • 8月歳時記
その他の行事
  • 立秋(初めての秋の気配がほの見える頃のこと。暑い盛りですが、以降は残暑となります。)
  • 山の日
  • 処暑(8月23日ごろ、暑さが少し和らぐころのこと。草月の風に虫の声に秋の気配が漂い出します。)
  • 終戦の日
9月 / 長月(ながつき)
秋の夜長という意味の「夜長月」が略されたと言われています。
  • 【 月見 】(9月18日頃)【 重陽の節句 】(9月18日頃)

    旧暦では、月の満ち欠けを基準にして1ヶ月を決めていましたので、毎月15日の夜は、ほとんどの月が満月でした。昔、中国で秋の名月(満月)を鑑賞する風習があり、これが日本にも伝わり旧暦8月15日の夜に「月見」を行うようになりました。旧暦は年によってかわりますので、暦を見て確認しましょう。団子15個、里芋を月の見えるところにお供えします。

    重陽の節句(9月9日)は菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。菊の花を眺めたり、菊を湯船に浮かべて入ったりします。

  • 9月歳時記
その他の行事
  • 敬老の日
  • 秋分の日
  • 秋のお彼岸
  • 防災の日
  • 白露(大気が冷えてきて露を結ぶ頃のこと。残暑が引いていき、本格的な秋が訪れます。)
10月 / 神無月(かんなづき)
神を祀る月なので「神無月」と言われているそうです。水無月と同じく「無」は「の」という意味があるからです。 全国の神様が出雲大社に集まるのでという説は俗説とされています。
  • 【 神在月 / 神無月 】【十三夜】

    出雲大社に全国の神が集まって1年のことや、縁結びの相談のため集まっていると言われ出雲では神在月と言い、出雲以外の地域は神無月と言うそうです。


    新月(月が全て欠けて見えない状態)を1として、13日目の夜を十三夜といいます。十三夜は旧暦9月13日の日を指しますが、旧暦9月13日以外の13日目の夜も十三夜と言っていた時もあったようです。由来には諸説ありますが、貴族の間で月を見ながら詩歌や管弦を楽しみつつ酒を酌むという風習が、時を経て収穫祭のようなものになっていったという説が有力なようです。秋の七草を飾ります。
    秋の七草
    【1】萩(はぎ)、【2】すすき、【3】葛(くず)、【4】撫子(なでしこ)、【5】女郎花(おみなえし)、【6】藤袴(ふじばかま)、【7】桔梗(ききょう)

  • 10月歳時記
その他の行事
  • スポーツの日(体育の日)
  • 十日夜(10月10日頃)
  • ハロウィーン
  • 寒露(露が冷たく感じられてくる頃のこと。空気が澄み夜空に冴えざえと月が明るむ季節。)
  • 霜降(朝夕ぐっと冷え込み、霜が降りる頃のこと)
  • 衣替え
11月 /霜月(しもつき)
霜の降る寒い季節ということで「霜降り月」が略されたと言われています。
  • 【 七五三 】(11月15日)

    子どもの成長を祝う行事です。無事に幼少期を過ごして欲しいという切実な願を込めて「七五三」を行います。一般的には、数え年で三歳の女の子、五歳の男の子、七歳の女の子の成長をお祝いする行事とされています。晴着を着て神社氏神に参拝し、その年までに無事成長したことを感謝しこれからの将来の幸福と長寿をお祈りする行事です。 写真を撮るだけではなく必ずお参りしましょう。

  • 11月歳時記
その他の行事
  • 文化の日
  • 立冬(冬の気配が山にも里にも感じられてくる頃のこと)
  • 勤労感謝の日
  • 酉の市
  • 小雪(寒さが進み、そろそろ雪が降り始める頃のこと)
12月 / 師走(しわす)
年末は師が忙しくて走り回ることから「師走」と言われています。
  • 【 冬至 】(12月22日頃)、【 大晦日 】(12月31日)

    「冬至(とうじ)」は1年のうちでもっとも昼の時間が短くなる日です。昔から「冬至」の日にゆずの実を浮かべたお風呂に入ると、かぜをひかないといわれていました。「冬至」の日に「ン」の付く食べ物を食べると、幸運に恵まれるともいわれています。かぼちゃ(ナンキン)、キンカン、ミカン、ギンナン、レンコン、ダイコン、ニンジン・・など。

    大晦日は年神さまをむかえるための、1年最後の日で、日本には、「大晦日」の夜は眠らないで年神さまを待つという風習が昔からありました。深夜24時を迎えると、日本中のお寺で除夜の鐘が108回つかれます。人間にある108の煩悩を追い出そうとする仏教思想に基づいた行事です。つかれる鐘の丸いいぼも108個あります。

  • 12月歳時記
その他の行事
  • クリスマス
  • 煤払い
  • 大雪(いよいよ本格的に雪が降り出す頃のこと)